「原点回帰からの多様性」

ロータリークラブが設立された背景には、青年弁護士ポール・ハリスが、20世紀初頭のシカゴの街が、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっており、この風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係までに発展するような仲間を増やしたい、という趣旨で1905年2月23日にシカゴロータリークラブが設立されたのが始まりです。このように、歴史的に見ても、ロータリアンとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。

しかしながら、1世紀の時を経て現在では様々な問題が社会を揺るがしております。昨年からの新型コロナウイルスの影響でロータリークラブの要である親睦と奉仕の機会を奪われているだけでなく、社会全体を見れば、自粛要請や医療不足そして、感染者に対する誹謗中傷、偏見など倫理的精神文化が低迷していると言わざるを得ません。そのような現代だからこそ必要なのは倫理的誠実さ、私生活ならびに職業人として生活の模範的指針です。

ロータリークラブには「四つのテスト」があります。

・真実かどうか
・みんなに公平か
・好意と友情を深めるか
・みんなのためになるかどうか

今こそ高い倫理的・道徳的基準を設定し身につけ、緊張と混乱と不確実性に満ちたこの現代に、清新で明るさにあふれた未来展望を見出さなければなりません。

その為には、⾼潔性、多様性に富んだ例会、事業の開催が必要です。様々な職業や年代の方からゲストスピーチを頂く事や、他団体と連携した事業を開催することで親睦、友情の裾野を広げ、成果を情報発信することが社会全体に友情と奉仕の話を広げることができます。そして、そのことにより、高い倫理基準を持った会員の増強に繋がっていきます。

長い歴史を有するロータリークラブですので、各地域にクラブが設立された時代には他の、奉仕やボランティア団体が無かったと言えます。率先して行動を起こす人はロータリークラブに入会希望するでしょうし、適齢世代人口が多いことや、入会を誘われても知り合いや同年代が多いことから会員数が増えていった背景があると考えます。

そのような時代から多様性を求められている現在は、他団体や青年団体が増え「ロータリークラブしかない時代」から「ロータリークラブもある時代」に変化しております。地域の青年団体を卒業して入会するというパターンはよくありましたが、青年団体でも会員減少対策として卒業年齢を高くしているのが現状です。また、地域においてのロータリークラブの知名度があったとしてもどのような活動をしているのか認知されておりません。そのようなことから入会を勧めるにしても受け入れ難い現状にあると考えます。

 まずは、ロータリークラブの活動を広報し活動内容を周知することが必要であると共に、地域に開かれた活動が求められます。その為には、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsを有効活用することが効果的と考えます。SDGsは国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標で、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。このいわゆる「持続可能な開発目標」はロータリークラブが奉仕する内容とリンクするところが多くあり、クラブの奉仕活動をSDGsに照らし合わせ地域に情報を発信することが有効です。

リーダーに必要な資質として「知識」「見識」「胆識」があると考えております。幅広い情報と理解をする「知識」、その知識を机上の空論ではなく行動に移し検証する「見識」その知識と見識を持った上で未来の為に決断をする「胆識」どれもリーダーとして必要なことです。ロータリアンは企業の経営者や要職を担うメンバーが多いことから、普段よりリーダーの役割を担っており、研鑽に努めていると思います。クラブでのリーダーは、普段の仕事では体験できないことのマネジメントや決断が必要となり、新たな自己の成長に繋がると考えます。まだまだ力不足ではありますが、このような機会をいただけた事に感謝し1年間全うしてまいります。

鶴岡西ロータリークラブ目標

  • 高い倫理の職業奉仕
  • 会員拡大と退会の防止
  • 例会の原点学習と充実
  • IM(インターシティミーティング)の開催
  • 親睦と奉仕活動を通じて友情と信頼を高める
会長_渡部芳幸

鶴岡西ロータリークラブ
会長 渡部芳幸